名古屋生まれ。トマトと野菜ジュースのカゴメ【メイド・イン・ナゴヤを買おう】

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こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

今回紹介するのはカゴメです。

カゴメケチャップ
カゴメは、本社は名古屋と表示し、登記上の本店も名古屋にありますが、実際には本社機能は東京に移っています。

そこで、カゴメと名古屋の関係を説明するために、まずはカゴメの歴史から紹介していきます。

カゴメの歴史

カゴメの創業は1899年(明治32年)。
創業者の蟹江一太郎氏が西洋野菜の栽培に着手、最初のトマトの発芽を見た年です。
1903年(明治36年)にトマトソース(現在のトマトピューレー)の製造を開始、1906年(明治39年)に東海市に工場を建設し、1908年(明治41年)にトマトケチャップおよびウスターソースの製造を開始します。

創業者の蟹江一太郎氏は、愛知県東海市の出身であり、その農地も、この当時の工場も東海市に設置しました。
創業地は愛知県東海市であったといえ、それゆえに、現在でも東海市にカゴメ記念館があり、カゴメの歴史を紹介しています。

当時のカゴメにとって名古屋は、西洋野菜やトマトソース・トマトケチャップ・ウスターソースの販売先であり、西洋料理の情報入手元だったと思われます。
1914年(大正3年)愛知トマトソース製造合資会社を設立。
1917年(大正6年)にカゴメ印を商標登録し、その後1933年(昭和8年)にトマトジュースを発売します。
そして、1949年(昭和24年)に愛知トマト株式会社を設立し、本社を名古屋市中区に移転しました。
戦後から、名実ともに名古屋のカゴメとなったわけです。

1962年(昭和37年)に新社屋。すなわち、栄のカゴメビルが完成。
1963年(昭和38年)に社名を「カゴメ株式会社」と改称しました。

カゴメ本社ビル

栄のカゴメビル

他方、1971年(昭和46年)に本社機能の一部を東京へ移転し、1972年(昭和47年)には東京本部を設置。
1991年(平成3年)に東京本部を東京本社とし、さらに1998年(平成10年)には、東京本社を現在地に移転します。
こうした動きのなかで、本社機能の大部分は実質的に東京に置かれることになりました。

しかし、カゴメは本社を名古屋市中区と表示し続け、また、登記上の本店も名古屋に置いたままとしています。
毎年、株主総会は東京から多くのカゴメの役員・社員が名古屋に移動し、名古屋国際会議場で開催されています。

カゴメ株主総会

実際の株主総会招集通知。

そして2020年(令和2年)にカゴメは、現在のカゴメ本社ビルを建て替えて、新しい名古屋本社ビルを建築することを公表しました。
これからも、カゴメは名古屋に本社を置くことを事実上宣言したものだと信じています。

また、籠目(籠の目)をデザインに取り入れた美しい新本社ビルのイメージパースが公表されています。

カゴメ新本社ビル

カゴメ新本社ビルのイメージパース。籠の目がデザインに取り入れられた外観になっています。

2022年7月に予定されている新社屋の完成が楽しみです。

カゴメの看板商品。トマトケチャップとトマトジュース

トマトケチャップ

カゴメの看板商品は、なんといってもトマトケチャップです。
トマトケチャップ
日本のトマトケチャップ全体の約6割のシェアを誇っており、また、1908年(明治41年)以来、100年以上の実績を有する超ロングセラー商品
1966年(昭和41年)には世界ではじめてチューブ容器のトマトケチャップを発売し、その地位を不動のものとしていきます。

お馴染みのトマトケチャップ以外にも、高リコピントマトを100%使用した濃厚リコピンも発売されています。
トマトの有効成分リコピン

トマトジュース

カゴメのトマトジュースも、1933年(昭和8年)発売のロングセラー商品です。
定番トマトジュース
血圧が高い私には、この機能性表示食品はありがたいですね。

このほかにプレミアムなトマトジュース、プレミアムレッドも販売しています。
カゴメプレミアムレッド

トマト加工品

カゴメはトマトケチャップやトマトジュースのほかにも、多種多様なトマト加工品を製造販売しています。
様々な料理に使用できる濃厚あらごしトマトは、味が濃いだけでなく、甘味も感じます。
濃厚あらごしトマト缶

トマトの会社から野菜の会社へ。カゴメの野菜生活100

カゴメがトマトケチャップ以上の市場シェアを獲得しているのが、野菜・果実ミックスジュース。
1995年(平成7年)に発売された野菜生活100は、四半世紀で新しいカゴメの代表商品になりました。
カゴメ野菜生活100
私も愛飲しており、私の身体の何割かは野菜生活100でできているのではないかと思うくらいです。
野菜を手軽に補える、大変ありがたい商品です。

名古屋ご当地萌えキャラクター

私もほんとにお世話になってます・・!

野菜汁と果実汁だけでつくる体に良いジュースでありながら、飲みやすくておいしいというコンセプトは、新しいジャンルの飲料市場を作り上げたと言えると思います。
また、容器によって購入者層が異なることを考慮して、味を変えるというこだわりもあります。

野菜生活100の商品バリエーション

カゴメの野菜生活100は、多くの商品バリエーションを展開しています。

スムージーとソイプラス

スムージーとSoyプラス

朝じゅれ

朝ジュレ

また、野菜生活は地産全消を掲げ、全国各地の名産果実を全国へ季節限定で売り出す商品展開をしています。

愛知県は、愛知いちじくミックス。

愛知いちじく野菜生活

2回目の販売では、ヨーグルトをいれてすっきりとした味わいとしています。

Pascoのパンにも野菜生活

野菜生活100は、名古屋市に本社があるPasco敷島製パンのスナックパン野菜と果実にも使用されています。
パスコ野菜生活パン

名古屋ご当地萌えキャラクター

これ私も好きでよく食べるよ~!やさしい甘味が好き!

もっと野菜を摂りたい時は、野菜一日これ一本

野菜生活100よりも、さらに野菜をとりたいときには、野菜一日これ1本。
この商品にもたいへんお世話になっています。
野菜一日これ一本
長期保存ができる缶ジュースもあります。
防災備蓄野菜ジュース
こちらは防災備蓄用品として、パッケージにデザインされた人物もヘルメットをつけています。

ほかにも栄養素がたっぷり摂れる飲み物がいっぱい!

ONE DAY

1日分の野菜という、野菜一日これ一本と同様のコンセプトを掲げながら、1日分のフルーツも加えてビタミンもしっかり摂れることをアピールした、ONE DAY。
onedaydrink
飲んだ際の満腹感もあります。

プラスバランス

カゴメは、様々な栄養素がはいったプラスバランスも販売しています。
plusバランス
たんぱく質も入っているので、運動の後にも良いですね。

スタンダードな野菜ジュース

普通の野菜ジュース

スタンダードな野菜ジュースも販売しています。

ラブレ

ウスターソース

カゴメは、「トマトの会社から野菜の会社に」というビジョンを掲げ、さらに野菜製品へ事業領域の拡大をはかっていて、すでに日本の緑黄色野菜摂取量の17.7%を供給しています。

カゴメが創業当初から発売していたウスターソースも、野菜を使用した消費といってよいと思います。
カゴメウスターソース

名古屋ご当地萌えキャラクター

コーミソースも、カゴメウスターソースも名古屋の商品って誇らしいね。私も愛用してます。

こいくちソースは東海地方限定

身体によさそう。スープやリゾット・乳酸菌飲料

カゴメは、スープも製造販売しています。

こちらは暑い日にも飲みやすい、完熟トマトの冷製ポタージュ。
完熟トマトの冷たいポタージュ
そして、野菜を使ったスープ。
野菜たっぷりスープ
カゴメはスープでも、トマトと野菜を強みとしています。

そして、レンジで簡単に調理できる「糖質想いの」シリーズ。

糖質が気になる人のスープ
リゾット・ドリア・カレー・押し麦がゆなど、レンジ商品でも身体によさそうな商品が揃っているところが、カゴメらしいですね。
こちらもやはり、トマトや野菜を使った商品が多いです。

カゴメの生鮮食品

カゴメは、生鮮ビジネスも展開しています。
トマトの生産では、全国各地に菜園を展開し、先進技術をとりいれた運営をしています。

私がよく購入するのは、こちらの高リコピントマト。
カゴメ高リコピントマト
カゴメの生鮮トマトを印象づける商品といってよいと思います。

また、カゴメはベビーリーフも商品化しています。
babyleaf
生鮮食品も、やはりトマトと野菜ですね。

そして、2019年には野菜のテーマパーク。
カゴメ野菜生活ファーム富士見もオープンしました。

「感謝」「自然」「開かれた企業」

カゴメの企業理念は「感謝」「自然」「開かれた企業」。
「自然」は、これまでに紹介した商品からわかると思いますので、「開かれた企業」と「感謝」について、エピソードを紹介したいと思います。
カゴメには約20万人の個人株主がいて、個人株主比率は99.5%。
カゴメは個人株主をファン株主と呼んでいます。
「開かれた企業」を企業理念のひとつに掲げるカゴメは、2001年(平成13年)に、当時は1万人未満だった株主を10万人とする「ファン株主10万人構想」に向けた取り組みをはじめ、わずか4年後、2005年(平成17年)に達成しました。

10年間株主を継続すると、籠目文の素敵なグラスがいただけます。
カゴメグラス

カゴメグラス

そして、カゴメはファンサイト「&カゴメ」も運営しています。

また、カゴメはエントリーシートを書いてくれた就活生全員に感謝の気持ちから自社製品を贈っているということが話題になりました。
「感謝」はトマトの花言葉ですね。
こんな取り組みやエピソードも気に入って、身体によいトマトや野菜の製品のファンになったならば、 #メイド・イン・ナゴヤを買おう。

この記事を書いてくれたのは?

この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。
名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。

名古屋ご当地萌えキャラクター

いつも書いてくれてありがと~!

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    なぜ、ブランドの名前が籠の目=カゴメなのですか?

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