こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはよい企業やよい製品があることと、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回は名古屋のビールを紹介します。
クラフトビールが中心になります。
名古屋のクラフトビール
ワイマーケットブルーイング
2014年(平成26年)に名古屋で最初にクラフトビールの醸造所を設けたのが、ワイマーケットブルーイングです。それも、名古屋駅のすぐ近くのビルでした。
この建物で、醸造所とダイニングキッチン「ワイマーケットブルーイングキッチン」を運営しています。

中で醸造しています
ワイマーケットブルーイングキッチン
ワイマーケットブルーイングキッチンは、ちょっとアレンジした名古屋めしを提供していることがあります。
写真は、馬肉のどて煮。
私はここ以外で食べたことはありません。
ワイマーケットブルーイングキッチンは円頓寺商店街に近く、円頓寺商店街の「パリ祭」にもワイマーケットブルーイングは出店しています。
その円頓寺パリ祭をイメージしたクラフトビールが「円頓寺シャンゼリゼ」です。
西区の工場とタップルーム
そして、ワイマーケットブルーイングは、2018年(平成30年)に名古屋市西区に工場を建設。
生産を増強するとともに、この工場にはタップルームを併設しています。
タップルームは土日に営業しています。
この工場・タップルームは名鉄・上小田井から約1km。
「上小田井駅から徒歩15分」はこの場所を象徴するクラフトビールです。
ケグナゴヤ(CRAFTBEER KEG NAGOYA)
地下鉄・久屋大通駅近くには、ワイマーケットブルーイングのクラフトビールが飲める飲食店が数多くあります。
ケグナゴヤ(CRAFTBEER KEG NAGOYA)は、ワイマーケットブルーイングがビール醸造をはじめる前の2009年(平成21年)に開店したクラフトビール専門店。
テラス風のオープンエアーの店構えで、全国各地のクラフトビールを飲めるお店でしたが、このお店から、自社での醸造へと展開をしたということになります。
もちろん今ではワイマーケットのクラフトビールがメインですが、他のクラフトビールも販売しています。
ケグナゴヤは、フードメニューに赤味噌を使った『ナゴヤハヤシリゾット』があります。
ナゴロバ
ナゴロバは、2020年(令和2年)にヒサヤオオドオリパークの開業にさいしてそのテナントとして開店したワイマーケットのクラフト食堂。
ワイマーケットのビールとお食事が楽しめます。
缶のクラフトビールも販売しています。
タケナワ
タケナワは、2025年(令和7年)に久屋大通駅近くにオープンした洋風居酒屋。
居酒屋と称しながら、カウンターのみのお店です。
夜はお酒を飲むお店。ワイマーケットのクラフトビールが2種類のほか、ワインやカクテル・日本酒・焼酎など、さまざまなお酒が楽しめます。
ワイマーケットのビールのひとつは、一度注ぎのスイングカランで注がれます。
ちょっとかわったフードがありました。
串カツUFO。焼きそばUFO味だそう。
手羽先キエフチキンは、手羽餃子のように手羽先の骨をぬいてバター肉をつめてあげたものです。
ワイマーケットの缶ビール
ワイマーケットブルーイングは名古屋初のクラフトビールとして、名古屋らしいさまざまなビールを製造してきました。
名古屋城の金鯱をイメージした缶デザインのホッピングシャチ。
なごやきしめんホワイト。
名古屋ニューマルハチIPA。
丸に八は名古屋市の市章です。
セントラルパークIPA。
中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)があるセントラルパークを名前にしたビールです。
そして、名古屋のスポーツチームとコラボしたビールも発売しています。
トヨタヴェルブリッツセッションIPA。
ドルフィンズクラフトは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームゲームでも販売されました。
浩養園
サッポロビール名古屋ビール園・浩養園は、サッポロビールが運営するビヤホールとビヤガーデン。
1925年(大正14年)に、この地にサッポロビールのビール工場ができ、それに隣接するかたちでビヤホールがつくられました。
1931年(昭和6年)にリニューアルし、ジンギスカンが名物のビヤガーデンとして有名になりましたが、サッポロビール工場の閉鎖により、クラフトビールの醸造所を併設するビヤホールが中心の店舗となりました。
浩養園のクラフトビールが飲めるお店は、名古屋の都心に複数店舗があります。
ナゴヤビヤステーション浩養園
名古屋駅にあるナゴヤビヤステーション浩養園。
クラフトビヤ浩養園
名古屋駅の北、KITTE名古屋にあるクラフトビヤ浩養園。
これらのお店で飲むことができる浩養園のクラフトビールは、ゴールデンエール、ヴァイツェン、インディア・ペールラガーの3種。
ブーツ型のグラスで飲み比べも楽しめます。
これら3種のクラフトビールをアレンジしたビールもあります。
サッポロビールの飲食店専用プレミアムホワイトビール「白穂乃香」は、浩養園で開発されました。
浩養園の店舗では、味噌串カツ・手羽先・あんかけスパゲッティ・鉄板ナポリタンなど定番の名古屋めしのほか、味噌とんオムライス・ミヤビヤ・鉄板エビフライ・名古屋コーチンコロッケ・デミ味噌ハンバーグなど、アレンジした名古屋めしもいただけます。
みゃーブリュー
今池の北でビールを醸造し、提供している店舗がみゃーブリュー。
2021年(令和3年)にオープンしました。
2018年(平成30年)に天白区にオープンしたマーブルの姉妹店で、マーブルの名前を少し変えて、名古屋弁の「みゃー」にブリューワリーのブリューをつけた店名です。
2023年(令和5年)に醸造設備が完成しました。
店内でビールをいただきながら、味噌串カツ・土手煮のほか、ちょっとめずらしい小倉ホットパイもいただきました。
店内でクラフトビールがのめるほか、瓶の販売も行っています。
みゃーブリューというだけあって、猫のデザインです。
トールボーイブルーイング
笠寺にあるトールボーイブルーイング。
タップルームを併設したブルワリーです。
名古屋発のクラフトビールとして2022年(令和4年)に誕生。民家の奥にあります。

タップルームから醸造スペースが見えます。
トールボーイブルーイングの缶ビール
缶ビールも販売しています。
地名を冠したカサデラマイルドと、名古屋城をデザインしたトリプルIPA。
マルチネスブルワリー
本山の食堂マルチネスは、2022年(令和4年)にオープンした、昼はクラフトバーガー&スパイスカレーのお店、夜は居酒屋です。
店内にマルチネスブルワリーを併設して、クラフトビールの販売を行っています。
味噌串カツなどの名古屋めしも提供しています。
およろこビール
およろこビールは、名古屋で結婚式場を運営するブライド・トゥー・ビーが手掛けるクラフトビールです。
名称はもちろん「喜び」から。結婚式場らしいネーミングです。
瑞穂運動場東の交差点付近に醸造所およろこブルワリーを設置して、2023年(令和5年)から、クラフトビールの醸造を開始しています。
タップルームや販売所などはありません。
瓶ビールでの販売です。
2024年(令和6年)から、オンラインショップで販売しています。
おおぞねビール
大曽根商店街にあるブリューパブ大曽根は2021年(令和3年)にオープン。
店内で自家製クラフトビールを飲むことができます。

店舗奥で醸造しています
ブリューパブ大曽根の瓶ビール
クラフトビールは瓶でも販売しています。
「きしめんだもんで」は星が丘製麺所とのコラボビールで、星が丘製麺所のきしめんの端切れを使用。ライトエール「臆病なライオン」は大曽根商店街オズモールの象徴であるオズの魔法使いからの名づけです。
名古屋のご当地ビール
ブリューパブおおぞねのおおぞねビールは、地名を冠したご当地ビールでもあります。
名古屋には、そこで醸造しているわけではありませんが、ほかにも地名を冠したご当地ビールがあります。
今池ビール
今池ビールは、2013年(平成25年)に商店街の企画として誕生。新潟の醸造所でつくられています。
今でも、今池の飲食店や、今池まつりで飲むことができます。
星が丘ビール
星が丘ビールHOSHIGAMIは、2019年に販売が開始された星が丘オリジナルクラフトビールです。
そのほかの名古屋ビール
盛田金しゃちビール
盛田金しゃちビールは、名古屋城の金鯱をデザインしたラベルや、赤味噌ラガーなどで、名古屋色の強いビールを販売しています。
盛田の本社は名古屋にありますが、金しゃちビールは犬山で製造されています。
金しゃちビールや赤味噌ラガーは、名古屋市内の飲食店でも販売されています。
パッケージデザインを変えて、三英傑ビールも販売していました。
サカツ
名古屋市に本社があるサカツコーポレーションはビールも販売しています。
「赤い彗星」「青い巨星」「白い悪魔」。
「黒い三連星」ではなく「白い悪魔」でした。
製造は北海道で行っています。
名古屋づくり
大手ビールメーカーが名古屋を冠したビールを販売していたことがありました。
1992年(平成4年)にキリンビール名古屋工場(清須市にあります)の30周年記念として地域限定ビール「名古屋工場」を販売。
その後、1995年(平成7年)から「でらうま」を販売。
2015年(平成27年)には数量地域限定で「一番しぼり 名古屋づくり」が販売されました。
缶ビールのほか、名古屋の飲食店で提供されました。
名古屋では、さまざまなクラフトビールが製造されています。自分の好みにあうビールをみつけて、#メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原 治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。

いつもありがと~!
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