こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回紹介するのはコーミソースのコーミです。
コーミは、名古屋市東区に本社があり、東海地域で、大きなシェアを誇るコーミソースを製造販売しています。
全国的な知名度は高くないかもしれませんが、地元名古屋への密着度合いが非常に強い企業です。
本社前にはコーミソースの自動販売機が設置されました
コーミソース っていうローカルなソースがある、名古屋においでよ。
本社前の駐車場に、コーミソースなどが買える自動販売機が設置されたよ~! pic.twitter.com/pMkq43XmTj
— おいでよ名古屋@おいなご (@oinagoya) August 28, 2024
2017年のPOS分析によれば、東海地域では販売金額シェア1位。
全国では6位ですが、売上の大部分を東海地域であげているようです。
名古屋市に登記上の本社を置き、ソースを販売する会社として、コーミの他にカゴメがあります。
カゴメのソースの販売金額シェアは全国3位。
西日本を中心に、ある程度広く売れていますが、北海道と京浜ではほとんど売り上げがありません。
カゴメは全国的な知名度がありますが、その知名度はソースよりも、トマトケチャップ・トマトジュース・野菜ジュースによるものだと思われます。
コンテンツ
名古屋の味 コーミこいくちソース
コーミの看板商品は、こいくちソースです。
その名のとおり、濃厚な味です。
味が濃いというのは、名古屋の特徴かもしれません。
しかし、赤味噌と同じで実は塩分は低く、代わりにうまみが濃くなっています。
濃いうまみのおかげで、塩分は低くてもしっかりとした濃い味がするのです。
こいくちソースを表示できるのは、無塩可溶性固形分33%以上と定められており、その多くが名古屋圏で製造販売されています。
コーミは、こいくちソース以外にも様々なソースを販売しています。
業務用の名古屋焼そばソースは、名古屋城のイラストをパッケージに使用した地元密着商品です。
一般向けのコーミ焼そばソースには、使用量を示す目盛りが表示されています。
おいしくなる量よりも、実際には少ない量で使われる事が多いということで目盛りをつけたそうですが、名古屋らしく鯱がデザインされています。
焼そばソースも、看板商品のこいくちソースをベースとしています。
コーミはケチャップもトマトジュースも地元産
コーミはトマトケチャップも製造販売していて、愛知県産トマト100%を表示しています。
トマトジュースも、岐阜と愛知の地元産です。
味覚だけではなく、産地も地元密着です。
コーミは、愛知県加工用トマト拡大協議会を共催しています。
コーミの名古屋めし
コーミは、有名な名古屋めしも商品化しています。
例えば味仙の台湾ラーメンや
あんかけパスタ。
麺とソースやスープがセットになって、箱売りされているのが特徴です。
また、みそかつのたれも販売しています。1kgと大きなパッケージです。
このほかにもコーミは、ご当地グルメ商品を多数販売しています。
地元の味と認知されているコーミ
中部地区では、コーミソース使用の商品が、それを掲げて販売されることもあります。
ローソンで中部限定で販売されていたハムカツエッグマフィンやサンドイッチも、コーミソースと表示されていました。
また、コーミのソースは、名古屋の飲食店で使用されています。
名古屋名物を集めた名古屋丸八食堂には、コーミソースを使ったエビフライや、コロッケがメニューにあります。
コーミソースが名古屋を象徴する調味料だと認識されていることがわかります。
また、名古屋名物エビフライの名店、まるは食堂もコーミのソースを使用しています。
コーミ70年の歴史
紹介してきたように、コーミは地元名古屋に密着している企業です。
ソースにこだわり、愛知県のトマトにこだわり、名古屋にこだわり、商品を展開しています。
コーミの創業は、1950年(昭和25年)。
川澄食品工業株式会社として名古屋市東区に設立されました。
「香味(こうみ)ソース」と名付けてソースを販売してきましたが、1967年(昭和42年)に、コーミ株式会社と社名を変更しました。
1987年(昭和62年)に現在地に本社を移転し、2020年(令和2年)に創業70周年を迎えます。
先に紹介したコーミのソースを使用する「まるは食堂」も2020年(令和2年)に70周年を迎えることから、2020年11月20日まで、コーミとまるは食堂のコラボ企画も実施しています。
看板商品のコーミこいくちソースも、エビフライをデザインした70周年記念パッケージで販売されています。
コーミは、CMで「値段は高いがいい味です」というキャッチフレーズを使い、看板には「いい味です」と表示をしていました。
現在は「いい味、いい笑顔」をバリュープロミスとしています。
いい味、おいしさにこだわる、という企業の姿勢をアピールし続けています。
濃厚でおいしい、名古屋の味を求めるならば、やっぱり、 #メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。
おいなごちゃんも、家ではコーミソースを使っています!
コーミソース っていうローカルな「こいくちソース」を買いに、名古屋においでよ。 pic.twitter.com/I3LpAxVtSx
— おいでよ名古屋 (@oinagoya) January 8, 2020
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