こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回紹介するのは、東邦ガス。
愛知・岐阜・三重の東海地方にガスを供給するインフラ企業で、登記上の名称は東邦瓦斯株式会社です。
東邦ガスは、松坂屋・中部電力・名古屋鉄道・東海銀行とともに、名古屋の五摂家といわれていました。
東邦ガスや中部電力、名古屋鉄道のようなインフラ企業は地域独占。
松坂屋などの百貨店、東海銀行のような銀行も、昔は、交通や通信技術が発達しておらず、移動も流通も限られていたため、地域一番の企業が存在していました。
現在は、松坂屋はJフロントリテイリングの傘下となり大丸のグループ企業に、東海銀行は合併して三菱UFJ銀行となりました。
他方、鉄道は、国鉄が分割民営化され、JR東海が誕生しています。
東邦ガス、中部電力は地域インフラ企業として存続していますが、自由化で他の企業が参入するとともに、東邦ガスは製造・販売事業と小売事業を分社化。
中部電力は、発電、送配電、販売事業を分社化しています。
コンテンツ
東邦ガスの概要と歴史
東邦ガスは1922年(大正11年)創業の100年企業であり、前身は名古屋瓦斯。
東邦ガスの初代社長には、名古屋瓦斯の社長であった岡本桜氏が就任。
創業当初は御器所でガスを製造していました。
1924年(大正13年)に現在の本社がある金山近くの桜田に移転し、この地で1960年(昭和35年)までガス製造を行っていました。
1967年(昭和42年)に現本社ビル本館が完成。

他方、1940年(昭和15年)に金川町でもガス製造を開始し、1958年(昭和33年)に隣接地で港明工場も稼働。
1965年(昭和40年)に新港明工場として統合されたこの2つの工場跡地が、2018年(平成30年)にまちびらきした、みなとアクルスとなります。
1970年(昭和45年)に操業開始した空見工場も2004年(平成16年)に廃止され、ガス製造は市外に移転。知多や四日市の工場を稼働するとともに、LNG(液化天然ガス)の輸入を拡大し、石炭や石油をもとにしていた都市ガスの原料を天然ガスに転換していきます。
東邦ガスは、2016年(平成28年)に小売電機事業に参入。
他方で、2022年(令和4年)に子会社として東邦ガスネットワークを設立し、導管事業を分離承継しました。
みなとアクルス
東邦ガスの港明工場跡地において、2018年(平成30年)にまちびらきした、みなとアクルス。

約33ha、ナゴヤドーム約6個分の面積となる大規模な再開発であり、理想となる都市をつくることを掲げて進められています。


みなとアクルスは、東邦ガスのノウハウを活用したスマートエネルギーシステムが特徴のひとつ。
中央に位置するエネルギーセンターから、電気・熱・ガスを一括供給し、省エネ性・経済性に優れ、災害に強いエネルギーシステムを実現します。


ガスに関連するものとして、2016年(平成28年)にみなとアクルス内に移転したベーカリー喫茶チェリーがあります。

チェリーは、東邦ガスのガスをつかって店内のガスオーブンで焼いたパンを売りにしています。

なお、東邦ガス本社内にも社員食堂としてチェリー本社店があるとのことです。
スポーツ施設が多いことも、みなとアクルスの特徴のひとつ。
まちびらきは2018年(平成30年)ですが、1979年(昭和54年)には邦和スポーツランドの屋内プールが営業を開始しています。
なお、2022年(令和4年)に邦和スポーツランドから邦和みなとスポーツ&カルチャーに名称変更されました。

スケートリンクは、フィギュアスケートやアイスホッケー、パラアイスホッケー(スレッジホッケー)の大会や練習で使われている貴重な通年スケート場です。
フィギュアスケート王国名古屋を支える施設です。



体育館もあり、卓球Tリーグの大会も行われました。

このほか、ゴルフ練習場・インドアテニス場・スポーツジム・ボルダリング(スポーツクライミング)施設・宿泊研修施設(邦和セミナープラザ)もあります。



さらに、eスポーツ設備もあり、チーム邦和バシェーナ「HOWA BALLENA」も結成しています。
スポーツに関しては、東邦ガスは実業団スポーツチームとしてソフトテニス部を有しており、トップリーグであるSTリーグに参戦する一方で、地域の小中学生を対象としたソフトテニス教室も行っています。

ガスビルとガスプラザ
東邦ガスは、関連会社により、ガスビルを管理運営しています。
1986年(昭和61年)に竣工した今池ガスビルでは、レストラン・ガス燈を運営するほか、東邦ガス料理教室も展開。

定員約350席の舞台付ホールや、各種カンファレンスルームも貸し出しています。
1990年(平成2年)に竣工した栄ガスビルは、舞台付のホールはありませんが、約250席の大教室型ホールをはじめ、大小のカンファレンスルームを貸し出し。

やはり、東邦ガス料理教室を行うクッキングプラザもあります。
黒川ガスプラザは、商業施設で、東邦ガスの関連会社のオフィスが一部はいっています。

東邦ガスと東山植物園
東邦ガスは、地域のインフラ会社として、先述のみなとアクルスのまちづくりや、ソフトテニス部のテニス教室のほか、様々な地域貢献を行ってきました。
その最も大きな足跡といえるものが、東山植物園だと思います。
東邦ガスは、1932年(昭和7年)に、植物園の建設費として当時の価格で25万円を名古屋市に寄付を行い、その寄付金をもとに、名古屋市は1937年(昭和12年)に東山植物園を整備しました。
東邦ガスは、現在も、東山植物園の花いっぱいプロジェクトに2008年(平成20年)度から継続して参加しています。
東邦ガスの商品・製品
東邦ガスはインフラ会社ですが、一般向けの商品も製造販売しています。
オリジナル多機能減圧鍋グルミール
東邦ガスのオリジナル多機能減圧鍋グルミールは、ひとつで炊飯、減圧調理、無水調理ができる多機能鍋。

とりわけ、密閉構造で中を減圧していくことで、食材の空気や水蒸気が吸い出され、より味が染みこんだ料理ができる減圧調理が特徴です。
2022年(令和4年)に販売が開始されました。
ネツモリ
2025年(令和7年)に東邦ガスが商品化した「ネツモリ」。

東邦ガスの蓄熱技術を応用したスマートウオッチを熱から守る防熱カバーで、サウナなどでの使用を想定しています。
ともみさんとのりまき
東邦ガスは、ユーザー会員ウエブサイトClub TOGOGASで漫画「ともみさんとのりまき」を掲載。
名古屋を地元とする漫画家くるねこ大和さんの作品です。

単行本にもなりました。
そして、「ともみさんとのりまき」のグッズもつくっています。

知多クールサーモン
東邦ガスは、サーモンも商品化しています。
知多クールサーモンは、東邦ガスが育てるサーモン。
サーモンの養殖では低温水が必要となりますが、冷却して液化されているLNG(液化天然ガス)を気体のガスに戻す際の超低温エネルギーを活用して水を冷やし、サーモンを育てます。
知多の臨海地域にあるLNGガス工場施設に養殖水槽を併設して養殖を行っています。
知多クールサーモンは、マックスバリュ東海の店舗で購入できます。



また、名古屋の飲食店では、星が丘テラスなどに出店しているすし店の魚錠などでいただけます。

スモークサーモンも製品化されています。

名古屋地域を支えるインフラ企業である東邦ガス。
鍋や防熱グッズやサーモンも販売していることを知って、メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。
名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。
いつもありがと~!




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