ガス器具の2トップ。パロマとリンナイは名古屋企業【メイド・イン・ナゴヤを買おう】

paloma本社

こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。

名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。


今回紹介するのは、ガス器具のパロマリンナイです。

ガスコンロガス給湯機器のトップ企業。

海外に強いグローバル企業パロマ・日本トップシェア企業であるリンナイという特徴があります。

パロマの年間売上高は6千億円超、リンナイの年間売上高は4千億円超で、約2千億円のノーリツを大きく引き離しています。
お客様の生活の向上を理念に掲げるパロマと、「品質こそ我らが命」を原点思想として内製化による品質向上と創造を志向するリンナイ。
「ぐるりんぱ」「こんがり亭」「ラ・クック」といったユニークなネーミングでグリル機能の使い勝手を向上させてきたパロマ、ガス衣類乾燥機「乾太くん」などのヒットがある一方で給湯機器の売上高が大きいリンナイといった特徴もあります。

パロマの概要と歴史

パロマは1911年(明治44年)創業の100年企業。

創業者の小林由三氏が「小林瓦斯電気器具製作所」として名古屋市にて創業しました。
1952年(昭和27年)から、ブランド名に「パロマ」を使用。
パロマはスペイン語で「鳩」を意味しており、平和の象徴として採用されたそうです。
1964年(昭和39年)から社名にもパロマを掲げました。瑞穂区の地下鉄堀田駅の近くにある現本社屋は1995年(平成7年)に完成。

paloma本社
大きな看板が目立ちます。

2015年(平成27年)には、本社と同じ名古屋市瑞穂区にある名古屋市瑞穂運動場のネーミングライツを取得して、パロマ瑞穂スポーツパークとなりました。



パロマは、1973年(昭和48年)にシカゴに拠点を設け、1988年(昭和63年)には米国第1位の給湯器メーカーであるリーム社を買収し、アメリカでのシェア50%を誇ります。

現在では、アメリカのみならずカナダ・ブラジル・オーストラリア・ニュージーランド・オランダ・中国・ベトナムなどにも事業を展開する、世界最大級のガス器具メーカーとなっています。

リンナイの概要と歴史

リンナイは、1920年(大正9年)、現在の東邦ガスの社員であった林兼吉氏と内藤秀次郎氏が創業。

パロマから遅れること約10年の創業です。
リンナイは2020年(令和2年)に創業100年を迎えました。
社名は、創業者お二人の名前の頭文字「林」「内」をとって「林内商会」とし、1971年(昭和46年)にリンナイという現在の会社名となりました。

創業時の事業は石油コンロの製造・販売でしたが、1923年(大正12年)にはガス機器を全国に販売するようになりました。1994年(平成6年)に現在の本社屋が完成。
ささしまの中川運河の近くに本社があります。
リンナイ本社

「中川運河再生計画」の市民の交流・創造活動を継続的に支援するために実施する文化芸術活動への助成事業ARToC10(アートックテン)に2012年度(平成24年度)から10年間、毎年1,000万円の寄付を行い、2021年(令和3年)にささしまで開催された運河を生かした街づくりを話し合う「世界運河会議NAGOYA2020」にも協賛しました。

リンナイは1967年(昭和42年)のアメリカ進出をはじめ、世界80か国に事業を展開しています。

韓国やインドネシアでもトップシェアを誇りますが、売り上げ比率のおよそ半分は国内市場です。
国内で、リンナイは、ガス給湯器で4割、ガステーブルで5割以上のシェアを誇り、どちらも国内トップシェアとなっています。
リンナイ給湯器パネル
ガス給湯器のパネル
私が前に暮らしていたアパートも、現在生活しているアパートも、ガス給湯設備はリンナイでした。

パロマとリンナイのガスコンロ

ガステーブルコンロを購入するときに、パロマかリンナイか迷ってしまうわけですが、私は、パロマとリンナイのそれぞれの1口コンロを買うという解決方法に至りました。
ガステーブル
コンパクトですし、どちらも、立ち消え安全装置付き。長めのガスコードをつけておけば、テーブルに持ち出してきて、鍋などに使うこともできます。

パロマの多機能パンとリンナイの無水調理鍋

パロマとリンナイは、ガス調理用の鍋も販売しています。
パロマの多機能パンPEM―2。

ガラス蓋、着脱ハンドル、蒸し料理用の目皿がついており、煮る・茹でる・炊く・蒸す・焼く・揚げる・炒める、の7役に使えます。

こびりつきにくい特殊フッ素加工がされています。
重量は1.6kgと表示されていますが、軽いのも特徴といえると思います。

リンナイの無水調理鍋リジェロ。

シンプルで美しいデザインが特徴です。
また、無水調理のできる鋳物製の鍋であるにもかかわらず、アルミニウムを使用することで、重量は1kg台という驚くべき軽さ。高い熱伝導率ですぐに温まります。
セラミックコートでメンテナンスも楽です。

多機能でお値打ちなパロマと、一点突破の機能を追求したリンナイ。
鍋も特徴がでているようです。

名古屋にはガス器具の2大メーカーがあります。
世界最大級と日本のトップシェアでありながら、地域にも密着しています。
それぞれの特徴と、自分のニーズを考えて、メイド・イン・ナゴヤを買おう。

この記事を書いてくれたのは?

この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。

なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。
名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。

名古屋ご当地萌えキャラクター

いつも書いてくれてありがと~!

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