こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回紹介するのは、金印わさびです。
コンテンツ
金印わさびの歴史と事業
金印わさびを製造しているのは、金印株式会社。
業務用加工わさびでは、国内シェア約40%を占めるトップメーカーです。
創業は、1929年(昭和4年)、元々は青果業でした。
1930年(昭和5年)に、わさびの卸売業に業態を変え、1937年(昭和12年)に金印わさびの販売を開始し、これが主力商品となります。
当時は粉わさびで、金印わさびのほかに、銀印わさびという製品もありました。
1971年(昭和46年)には小袋のパック入り練りわさびを、1973年(昭和48年)には生おろしわさびを業界ではじめて商品化。
まさしく、わさびのパイオニアです。
1952年(昭和27年)に金印わさび株式会社を設立して法人化し、2003年(平成15年)に金印株式会社に社名を変更しました。
本社は1940年(昭和15年)から中川区の現名古屋工場の敷地にありましたが、2014年(平成26年)に、現在の本社である栄のナディアパークに移転しています。
現在は、全国各地に支店を置いています。
そして、わさび世界シェアNo.1をめざし、アメリカ(ロサンゼルス・ニューヨーク)、ドイツ(フランクフルト)に現地法人・支店を設けているほか、パリ・ロンドンにも拠点を置き、金印のわさび関連商品は世界65カ国以上に流通し、日本の食文化を世界に発信しています。
他方で、金印は国産原料にこだわり、西洋わさびも、北海道に農場を持って栽培しています。
本わさび、西洋わさびの品種開発も行ってきました。
そして、金印独自のマイナス196度の超低温すりおろし製法でわさびの香りや辛味を逃がさず、鮮度やおいしさを保ったまま配送します。
金印のわさびと香辛料
金印わさびの看板商品といえば、超低温すりおろし製法による、おろし本わさびです。
わさびの効能に着目し、判断力・注意力を向上させる機能性表示食品として販売しているパッケージもあります。
肉用きざみわさびは体脂肪を減らす旨が表記されています。
また、お造り用の生おろしわさびや、お肉にあう北海道産山わさび、絞り出すパッケージのきざみわさび、国際味覚審査機構で受賞した小袋タイプの旬薬味もあります。
わさび以外の商品
金印は、わさび以外の香辛料も製造販売しています。
わさびに次ぐ商品が、おろししょうがです。
マスタードや柚子胡椒もあります。
チューブタイプの製品
金印ブランドで、常温保存使用できるチューブタイプの香辛料も販売されています。
金印生鮮市場香る生おろしわさびは金印の製品、旨味本来生おろしわさびは金印ブランドのムソー株式会社の製品です。
金印の少し変わった商品
金印は、わさびを使用した、少し変わった商品も販売しています。
わさび塩。
これ自体が、めずらしい製品です。
わさびキャンディチーズ。
おつまみによさそうですね。
わさび・しょうが・にんにくを使用したサプリメント。
金印は、わさびの解毒作用・抗酸化作用・血流改善作用などを研究し、サプリメントを開発しています。
きざみゆず。
これは、わさびは使用されていません。
柚子胡椒からの派生でしょうか?
カルパッチョドレッシングも販売しています。
名古屋で使われている金印わさび
金印は業務用加工わさびの全国トップシェア。
とくに小袋タイプは、お寿司などによく使われています。
スシローのわさびも金印でした。
もちろん、名古屋の飲食店でも、よく金印わさびが使われています。
名古屋市緑区にある寿司御殿は、名古屋市に本社があるカネ美食品が運営していますが、使用されているわさびは、金印わさびです。
名古屋市内に店舗を展開する、さかなや寿司・魚忠のわさびも、金印わさびでした。
名古屋の名物料理、なごやめしで、わさびが不可欠なのが、ひつまぶしです。
しら河での持ち帰り用パッケージには、金印わさびがついてきます。
そして、名古屋市に本社があるアオキーズが展開するデリバリーひつまぶし専門店、まぶしの八兵衛も、金印わさびです。
名古屋市に本社があるカネミ食品が展開する、eashonで販売されている鰻まぶし弁当のわさびも金印わさびでした。
名古屋市に本社があるサガミが展開するセルフうどんチェーンどんどん庵も金印わさび。
名古屋市中区の千早の交差点にある魚屋の台所・下の一色も金印わさび。
桜山にある石焼&ワインの店イワタも金印わさびです。
名古屋を代表する調味料メーカー。金印わさび
金印わさびは、名古屋を代表する会社の一つとして認識されています。
名古屋のおみやげとして販売されている、名古屋の調味料メーカー4社の味を使った、こだわりの柿の種の一つに、金印わさびが使用されています。
名古屋にはトップシェアをほこる業務用わさびメーカーがあります。
おいしく香りのよい香辛料を買い求めるならば、品種改良などの栽培、冷凍技術による生産など、独自の製法を持ち、世界に日本の食文化を広める会社があることを思い出して、#メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。
いつもありがと~!
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