こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはいろいろな企業やその製品があること、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回紹介するのは、星S印の鎌倉ハムです。
コンテンツ
星S印の鎌倉ハム
なぜ、鎌倉ハムという名前の会社の本社が名古屋にあるのか、という疑問がまず浮かぶと思います。
鎌倉ハムは、1885年(明治18年)に骨付きハムを製造。
そして、1887年(明治20年)に横浜の戸塚で日本で最初にハム工場を設立しました。
当時は、戸塚は鎌倉郡の地域内でした。
しかし、1923年(大正12年)の関東大震災で鎌倉の加工工場が全壊したため、上質な水を確保でき、養豚業がすぐれ優秀な豚の産地である愛知県に移転することとし、1924年(大正13年)に名古屋市西区に新工場を設立し、さらに1935年(昭和10年)に現在の本社所在地である名古屋市中村区に当時最新鋭の設備を持つ本格的な工場を建設し、1955年(昭和30年)に株式会社鎌倉ハムが設立されました。
なお、現在は本部工場・営業所を愛知県あま市に移しています。
明治から大正にかけて、鎌倉の地はハムづくりがさかんで、鎌倉ハムの名を使用した企業や商品はたくさんありますが、星S印の鎌倉ハムはそのなかでも老舗であり、日本で最初にハム工場を建設しています。
そして、「株式会社鎌倉ハム」の名称を有しているのは、星S印の鎌倉ハムなのです。
株式会社鎌倉ハムの代表的な商品
鎌倉ハムのKウインナー
星S印の鎌倉ハムの商品で有名なのは、Kウインナーです。
鎌倉ハムのKウインナーは、名古屋に長く住んでいる方には、山田昌さん出演のコマーシャル「まぁ一本まぁ一本と~ たいがいにしとかなかんよ」のフレーズでお馴染みだと思います。
1950年(昭和25年)から生産している超ロングセラー商品であり、日本で最初にペンシル型の細長いフィルムケーシングを開発しました。
Kウインナーは豚肉とマトン(羊肉)を使用しており、いわゆる魚肉ソーセージではありません。
また、そうであるからこそ、現在のKウインナーは冷蔵保存が求められます。
鎌倉ハムのハム
様々なハム
星S印の鎌倉ハムなのですから、ハムこそが創業製品。
ボンレスハム・ロースハム・ショルダーハムやベーコンが売られています。
贈答用のハム
もちろん贈答用のハムもあります。
鎌倉ハムのウインナー
星S印の鎌倉ハムには、Kウインナー以外のウインナーもあります。
こちらはウインキーくんのイラストがついたウインキーウインナー。
そしてこちらは、食べ応えがある熟成ポークウインナーです。
名古屋で愛される鎌倉ハム
鎌倉(横浜)から移転してきた星S印の鎌倉ハムですが、現在では、名古屋の企業として地元で愛されています。
名古屋まつりでのKウインナーつかみどりは、恒例になっています。
まあ1本、気軽に食べられるウインナーがほしいとき。
あるいは、高級な贈答用ハムを選ぶときには、日本初のハム工場をつくった地元名古屋で愛されるハム会社があることを思い出して、#メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。
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