こんにちは。
名古屋生まれ名古屋育ち名古屋在住の名古屋市役所の職員、石原 治と申します。
名古屋の企業によるメイド・イン・ナゴヤの製品に囲まれて日々暮らしている一般人ですが、名古屋の企業と製品という切り口で、私の愛用している製品を紹介しながら、あまり知られていないかもしれないけれど、名古屋にはよい企業やよい製品があることと、すなわち、メイド・イン・ナゴヤの魅力をお伝えできると良いなと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回はノリタケの食器を紹介したいと思います。
食器のノリタケ?
ノリタケといえば食器。「食器のノリタケ」は誰もが知っていて、世界に通用します。
1904年(明治37年)に日本陶器合名会社が設立されて以来、ノリタケの食器は100年以上にわたり、世界中で愛されてきました。
中核企業はノリタケカンパニーリミテド株式会社
TOTO・日本ガイシ・日本特殊陶業などからなる森村グループの中心企業でもあります。
しかし、現在は(2019年3月期決算による。以下同じ)1千億円を超える連結売上のうち、食器事業は100億円に至りません。 1割以下ということになります。
工業機械が600億円超の売り上げで、半額を超えます。
セラミック・マテリアル事業が300億円超、エンジニアリング事業が200億円弱ですから、4事業のうち、食器がもっとも売り上げが小さいことになります。
ただ、一般の個人が入手できるノリタケの製品は食器だけですし、私もノリタケ製品は食器しか持っていませんので、今回はノリタケの食器を紹介していきたいと思います。
私はほとんど外食ですが、ノリタケの食器は持っています。
愛用のマグカップもノリタケ。
ノリタケといえばやはり白。装飾が少なく、タンブラーのようにも使える形状がお気に入りです。
帝国ホテルもスガキヤもノリタケ
20世紀の最も偉大な建築家に数えられるフランク・ロイド・ライトは、1923年に完成した帝国ホテル2代目本館、通称「ライト館」を設計、日本の建築にも多大なる影響を与えたことで知られています。
当時「ライト館」で使用された食器はフランク・ロイド・ライトによりデザインされ、ノリタケの前身である日本陶器合名会社が製造しました。
名古屋からほど近い愛知県犬山市にある博物館明治村に、帝国ホテル「ライト館」の一部が移転設置されています。
そして、明治村でも、復元されたこの食器が購入できます。
また、名古屋人のソウルフードであるラーメンチェーン「スガキヤ」で使われているラーメンフォークもノリタケとの共同開発。名古屋コラボレーションですね。
このラーメンフォークはThe Museum of Modern Art (MoMA)ニューヨーク近代美術館の収蔵品となっています。
都会のオアシス。ノリタケの森
ノリタケの創業地は名古屋駅から徒歩15分の都心にあり、現在も株式会社ノリタケカンパニーリミテドはそこに本社を置いています。
そして、本社事務所の隣接地に、工場であった土地や建物を活かし、創立100周年の記念事業として陶磁器に関する複合施設「ノリタケの森」が2001年にオープンしました。
明治時代の赤レンガ建築や
6本煙突(陶磁器焼成用トンネル窯煙突の跡)などが近代化産業遺産群として認定されています。
都心の広大な土地を緑化し、名古屋市都心部の貴重な緑豊かな空間となっています。
ノリタケの森で最初に訪れるべきウエルカムセンターでは、ノリタケの歴史や事業を知ることができます。
クラフトセンター・ノリタケミュージアムは、唯一入場料が必要な施設です。
クラフトセンターでは、ノリタケのボーンチャイナの生地の製造から絵付けまで、ノリタケの技と伝統を間近で見ることができ、絵付けの体験もできます。
ノリタケミュージアムでは、明治から昭和初期までに製造されたノリタケ製品「オールドノリタケ」をはじめ、数々のテーブルウエアが展示されており、写真を撮影することもできます。
ノリタケの食器が購入できるライフスタイルショップ 「ノリタケスクエア名古屋」もあります。
ここでしか購入できない限定商品もあり、私は名古屋城金鯱マグカップなどをここで購入しました。
ノリタケの森に設置されたレストランやカフェでは、ノリタケの食器で料理や飲み物を楽しむことができます。
カフェ・ダイヤモンドデイズは、ノリタケが提案する「テーブルから広がる心地よい暮らし」をイメージした空間で、ノリタケティー(紅茶)や、ケーキのほか、朝食やランチもいただくことができます。
株式会社ノリタケカンパニーリミテド事務本館(本社事務所)も1937年(昭和12年)建築の歴史のある建物で、名古屋を代表する建築家、鈴木禎次の作品です。
今回は、株式会社ノリタケカンパニーリミテドを紹介しました。
ノリタケの食器は、帝国ホテルでも、スガキヤでも、自宅でも使える幅広いラインアップで、楽しいキャラクターものから豪華な装飾のもの、そして、ノリタケの白が際立つものと、多彩な製品があります。
あなたの好みに合うものを見つけて、 #メイド・イン・ナゴヤを買おう。
この記事を書いてくれたのは?
この記事は名古屋市職員の石原治が寄稿しました。
なお、記事の作成は完全にプライベートでおこなっており、内容はすべて個人の見解です。
名古屋市はじめ所属する団体とは無関係であることを念のために付記させていただきます。
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