さてさて。
前回の予告通り、今回は大須の「大須観音側」を歩いて来ました。
なんとなくだけれど、上前津側より大須観音側の方が最近店舗の入れ替わりが激しい気がする。
ご飯やお酒、音楽、お笑い、雑貨、洋服やコスメ、運動が全て詰まっている街が大須だと思うのだけれど、大須観音側は上前津側よりこぢんまりしているのにギュッっと濃密に詰まっているように思える。
大須観音で降りて1番最初に思い出すのは「アイススケートリンク」。
初めて親と離れて友達と遊んだ場所だった。
中学受験で知り合った友人達と行った。
受験が終わる間近にみんなで額を寄せ合って「あーでもない。こーでもない。」と言い、最終的に落ち着いた結論がここだった。
みんな遠くから1人で通塾していたから電車なんて慣れているはずなのに、友達と出かけ慣れていないからなのか変にドギマギしていた。
勉強以外のことを共有したことなんてなかったから新鮮で新鮮で転んだ時の痛みすら面白くて、初めて心から「友達ができた」と思えた瞬間だった。
スケートリンクでたくさん運動した後は、何か食べたい。
ここのスケートリンクで滑っていた浅田真央さん行きつけの『互楽亭』にでも行こうかと思ったのだけれど、私は特段ファンではないので新規開拓を。
23になって、お酒が飲める私はもう店を選ばなくて良い。
好きな店で好きなものを堪能できる。
アルコールが苦手でなくて得なことといえばこれくらいだろうか。
今回は少しだけ贅沢を。
入ったのは「天ぷら 梵」。
天ぷらと日本酒がウリのお店だ。
15時から酒を飲むだなんて背徳感でいっぱいだったが、酒と異性は背徳感があればある程燃えるのは私だけだろうか。
好きな天ぷらを1つずつ注文する。
熱々の天ぷらを丁寧に頂く。
次の天ぷらが揚がるのを美味しい日本酒を嗜みながらぼんやりと眺め待つ。
そうだ。
「一人酒で大切なのは時間と金をたっぷり浪費して、心をひたひたに満たすことなのだ」と思い出す。
この日頂いた天ぷらは
・鱈の白子
・とうもろこし
・マッシュルーム
…まだまだ頂いた気はするが、美味しい熱々の天ぷらを目の前にした私は記録を忘れて無我夢中で食べたのだろう。
美味しいものはいつだってシャッターを切ることを忘れさせてしまう。
鱈の白子はとろとろで舌で掬えそうだった。
濃厚な味が口内にとろりと広がる。
とうもろこしは雲丹が乗っていて、サクサクの香ばしいとうもろこしと抜群に合う。
下に滴っているコーンポタージュも物凄く美味しい。
世界一正しい500円の使い方は多分ここでとうもろこしの天ぷらを食べることだ。
マッシュルームの天ぷらは初めてだった。
が、上に乗っているアンチョビが良い。
物凄く良い。
今日一番満足度の高い天ぷらはこのマッシュルームだった。
店を出てすぐに、探し求めていた『アニーのアイスクリーム屋さん』を見つけてしまった。
2年程前にテレビで紹介されていて、探していたのだけれど見つけられていなかった。
こんな日にはもう「入るしかない」と思った。
こちらのお店はソフトクリームに好きなトッピングを選べる楽しいお店になっている。
私はこの日スポンジケーキ、いちごジャム、生チョコをセレクトした。
ソフトクリームの水分を含んでひたひたになるスポンジ。
甘酸っぱいいちごジャムと少しだけ苦味のあるチョコレートの組み合わせが抜群だった。
先程の天ぷらの塩気をひんやりと甘味へ塗り替える。
良い。
良い。
良い。
贅沢だ。
しっかり太った後に1番行くべきでない「服屋」に来た。
目に鮮やかなデニムがたくさん置いてある「キャピタル」。
2階でウィメンズを物色していると、カッコいいお兄さんが一着のブラウスを紹介してくれた。
可愛すぎない…?
腕がボリューミーで、春夏に欲しい…。
とても欲しい…。
ウウッ…欲しい…。
似合わなかったから、断念した。
芋臭い華子にはまだまだ着こなせる代物ではなかった・・・。
ぷらぷらしていると、中区の議員中田ちづこさんの事務所が。
名古屋で若者の声を凄くよく聞いてくれて、気軽に会ってくださる議員さんNo.1の中田さん。
本日も隣のタピオカ屋に潰される勢いで事務所の入り口は塞がれてた(笑)
へらへら笑っていると、見たことのない店が。
アイス食べたけど、おばちゃんが「在庫少なすぎるからおまけするよ」と必死になって口説いてきてくれたから買った。
小倉いちご。
何気初フルーツサンド。
大口開けてぶちゅぶちゅぶちゅと苺を噛みちぎる。
生クリームも、あんこもふわりとそれぞれの甘さが漂うだけで、全然しつこくないのに、苺の水分がサラリとその僅かな甘さも流していく…。
美味しいじゃないか…。
今度は在庫が沢山ある11時台に来よう。
土日の15時はダメだ。
さてさて、お次は演芸場。
華子、実はお笑いとても好きでして。
タイムマシーン3号というコンビの為ならたとえ火の中水の中…。
先日も単独ライブの為東京へ行ってきた。
へへへ…。
ありがたい。
へへへ…。
それは置いておいて、ここの演芸場では毎日の落語だけでなく、週に何度か 名古屋よしもとで活躍している漫才コンビ「アンダーポイント」や、「オレンジ」もネタを披露しています。
昭和落語心中を読んで、落語への興味がむくむくと湧いている私も時間の問題でここに落語を観に行くんだろう…。
さ、いつ演芸場デビューしようかなと考えながら歩いて辿り着いたのは公園。
私ここでひと休みするのとても好きなの。
大須の喧騒からひとたび切り離されたような静けさに包まれているのがこの公園。
噴水の中を覗くと、ゆらゆらとひれを漂わせて泳ぐ鯉。つい時間を忘れてしまう。
鯉が特段好きとかではないけれど、ここの鯉は愛おしい。
どうやって可愛がったらいいのだろう…。
とぼんやり考えていると疲れていた足がまた歩き出そうとしてくれる。
復活した足が向かってくれたのは、卒業がほぼ確定した私の卒業式の髪飾りがありそうな「ah flower」。
階段を上り店内に足を踏み入れると…
ヒャーーーーーー
可愛いが過ぎる…。
可愛いが渋滞し過ぎて、身動きが取れず髪飾り決められなかった!!!!!
可愛いに満たされぽけ〜っと歩いて辿り着いたのは、
E.L.L !!!!!
E.L.Lには沢山お世話になった…。
11歳の時、redballoonのワンマンツアーで、ライブハウスデビューをした
THE KIDDIEを好きになり、「バンギャ」デビューをした
2%LIFE、RED BOOTS FACTORY、In 197666などの解散したバンドのライブで1番よく行った
ほんとに3会場とも思い出が詰まりすぎている…。
「THE KIDDIE」好きだったな…。
「ユウダイ」が好きだと思ってから実は顎が長いタレ目が性癖だって分かったな…。
最近は高身長中肉タレ目の男性に目がない…。
すぐ近くには、今は無きライカエジソン…。
学校帰りよく寄り道した…。
ライカエジソンの閉店も、名古屋の音楽シーンの盛り下がりを顕著にさせる…。
とやるせない気持ちでいっぱいになったので、酒を飲みに行った。
角屋。
昨年大竹さんが出版された「名古屋の酒場」のP.48にもしっかり掲載されているお店。
ちらり。
焼いてくれてる。
肝とネギマは外せない。
これにね、瓶ビールをね、クイッとね。
クゥァァァァァァ…。
角屋ぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!
サクッと飲みたい時に丁度いい…。
いい…。
ほんとに選んでも選び切れないくらい大須観音には様々な文化がギュッと濃縮されていて、見るもの見るものひたすら「無くなって欲しくないな」という気持ちにさせてくれた。
さぁ、明日もこの街で息をしよう。
この記事を書いてくれたのは?
手頃な華子さん
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